中川一政 | 忘れないための美術館

中川一政

忘れないための美術館-nakagawa



NHKラジオのラジオ深夜便で、17日(木)の深夜(つまり18日)の「わが心の人」というコーナーで、中川一政に師事した画家小杉小二郎が、晩年の中川の思い出を語っていた。その話を忘れないうちにちょいと書き留めておく。


中川は、元来、弟子をとらない主義だったらしい。先生に就くというのは、先生からエサをもらって飼育されているようなものだから、そんなことではいけません・・・という考えだったそうだ。


中川は現場主義で、現場でモティーフの風景(例えば箱根駒ケ岳)と格闘するような厳しい姿勢で、大変な集中力を持って描いたそうな。それから、中川の趣味は、相撲やボクシングなどの格闘技をテレビで見ることだったという。


中川は、一番体調の良いときに絵を描き、それほどでもないときに書や文章を書き、体調が良くないときはハンコを彫って(篆刻)いたそうだ。


以上だが、ほとんど独学で絵を学んだ中川の弟子をとらない理由が面白いなと思う。

面白いとは思うが、やはり初歩の頃は、絵は先生について学んだ方がいいと考える。