高山辰雄の文藝春秋表紙絵
高山辰雄が描いた文藝春秋の表紙絵を集めた展覧会を、BBプラザ美術館で開催していたのを先月見た。
前期・後期と分けて、数多くの表紙絵原画を展覧していた。表紙絵原画のサイズは15センチ×15センチで、そこには驚くべき完結した小宇宙が出来上がっていて、うーん・・・とただただ唸るばかりであった。
何といっても構成が素晴らしい。
で、こういう絵のキッカケはどうしてつかむのか?と思っていたら、会場で観たビデオで、高山辰雄が行きつけの喫茶店に出かけて、コーヒーを飲みつつ小さなスケッチブックにボールペンでこちょこちょスケッチをしているところがあって、なるほど、こういうふうにして作品の最初のキッカケを見つけるのかも知れないなと考えた。
それらのボールペンでのスケッチも見てみたいものだ。
掲載したのは、文藝春秋1987年8月号の表紙絵の「ひまわり」。